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2011.10.8〜10.13:伊勢志摩〜潮岬のドライブ PART 3

内宮さんを参じまして、次に外宮さんへ。

外宮さんまでの道のりは普通に街でした。
オフィスビルはあるし、学校はあるし、お店もあるし、
日常の中に「神宮さん」という存在ある生活はどうな感じなんだろうとふと思います。

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そして外宮さん。
第一印象は「観光地」でした。
内宮さんを回って、ちょうどいい時間に着いたこともあり人が多い。

内宮さんは、神馬見参の際に観光客はたくさんいましたが、
それを凌駕するほどの神々しさがあって、写真撮る時も厳かだった気がします。

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Google Mapでは明らかに外宮さんの方が広いので、心して来ましたが、
実際にお参りできる範囲は、外宮さんの方が狭くギュッと中心に寄せた感じでした。

参拝を終えまして、気付いたら12時を回ってました...。
着いたのが7時頃だから、5時間くらい掛けて内宮さん・外宮さんを参拝したことになります。

さすがに疲れたのでお風呂へ(なんで?...ですが)。

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iPhoneで調べて、二見にあるホテル晴海の蘇民温泉に。
ここは、蘇民伝説ゆかりの地で、蘇民将来にちなんでこの名前がついたとのことです。

淡い茶褐色の塩化物泉、塩っぱい。
なんでも源泉は、温泉成分が濃過ぎるらしく、普通では入れないので加水してるとのこと。

露天からは、海が一望できて気持ちいい。それにしても、行く先々で釣り人が異様に多いです。そんなに釣れるのでしょうか?

ここで、御年72歳のおじいちゃんと連れ風呂。いろいろ世間話しながらの楽しい風呂です。名古屋にいる息子夫婦が、地元へ帰って来てくれないのが当面の悩みらしい...。

息子のお嫁さん的に、トイレが「離れ」にある事が渋ってるポイントだそうです。
いずれ地元に帰りたくなると思うのですが...お嫁さんを説得するのは少し大変そうだ。

日帰り入浴開始まで時間があったので、近くの観光地だった夫婦岩を見ました。
ここも人が多い・・・。真っすぐ歩けませんね。

伊勢近辺の学生さんの遠足先は、何年もの間この夫婦岩だったようですよ。
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風呂にも浸かりましたし、さてさて宿に行きましょう。
さすがに道の駅で夜を明かすのは疲れましたので、ちゃんと布団に寝る...というより、
ちゃんとジョッキでビールが飲みたいだけですが(笑)。

伊勢市には「観光ホテル」というものがなく、あるとしたらビジネスホテルになるそうです。実際に泊まった宿もビジネスホテル。観光ホテルは鳥羽に集中してしまっているそうですが、神宮さんがあるのに何キロも離れた鳥羽から来るのはちょっと面倒なのでは...と思いました。

昔、伊勢神宮の参拝路には、大きな宿が軒を連ねていたそうですが、
今となっては一軒を残すのみとのこと。実際に夜の参拝路を歩いてみましたが、なんとなく侘しい感じでした。もっと夜の賑やかさを想像していましたが、そうではないらしいです。

そして泊まったホテルで、自転車一人旅をしている女の子と遭遇です。
津を出て、鳥羽〜伊良湖〜山梨、、そしてゴールは富山だそうです。
女の子ということもすごいし、スタートとゴールが違うのもおもしろい。

今頃どこかなぁ・・・。なにはともあれ、頑張れ!!

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伊勢の夜。
約束通りビールで乾杯!

飲み屋は普通...。

でしたが、その後に行った〆のラーメン屋さん 熱あつ君(ネーミングがいかしてます)のマスターとお話。

昔、役場の観光課にいらっしゃったということで、すごい伊勢・紀伊博士です!

いろいろな話をして、もう麺ものびちゃうくらい長居をしてしまいました。でも楽しかったです!ありがとうございます〜。







●5日目

久しぶりに布団で寝てぐっすりでした。
宿からの朝日。

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薄曇りな伊勢市。
さぁ、帰路に着きます。

再びにフェリーに乗るため、鳥羽へ移動。

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さらば〜紀伊半島〜。また来るぜ〜と叫びました...心の中で。

伊良湖岬から1号バイパスをひたすら走り、途中袋井で、和の湯 という日帰り施設で温泉。
なんでも別府温泉が体験できるらしい...そして源泉掛け流し。
この言葉に弱い...というか弱すぎます...。とても広い施設で、地元では人気の施設なのではないでしょうか。

再び走り、日が暮れるころ、道の駅 富士川楽座に到着。
近くでご飯調達して来てまったりと。。

一寝入りして、夜中東名に入ったけどやっぱり眠いです。
ということで駒門PAで朝まで熟睡。

翌6日目、無事帰還しました。
走行距離1235キロ。本州最南端 潮岬まで行きました。

2011.10.8〜10.13:伊勢志摩〜潮岬のドライブ PART 2

続きです。

熊野本宮大社へ。静かです...本当に。
本殿への石階段を登る時、なんともいえない身の引き締まる感じ。
神々しいです。

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ここまでの道路も、片側車線が洪水にえぐりとられたり、
土砂まみれの車が幾台も取り残されたり、家々が倒壊していたりと、
台風の被害をいたるところで体感できました。

そして、熊野本宮大社の近辺、いつもは多くのお店や宿で賑わっていたと想像しますが、
この日はお店はまったくやっておらず、休業の張り紙ばかりでした。

ここまで来る311号線も、片側通行を余儀なくされ、
長い峠道を上り下りが交互に走ると言うなんとも大変な事態。
自分の番まで20分くらい待ちました。
そして、新宮へ下る178号線も冠水のため利用できず、
海岸線への道路はこの311号線しか無い状況。

早い復旧を心から祈ります。

〜〜〜〜〜

そして、ようやく新宮へ到着。
すでに夕刻に近かった。。
このままだと、潮岬で夕陽が拝めないのでは...
と軽いプレッシャーを感じつつ串本町へ移動です。

海岸線は小さな港が幾つもあって、
入り江も岩も表情豊かで楽しいドライブ。

・・・間に合ったー!

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そして、本州最南端に到着。

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ここには、キャンプ場もあって、バイカーがやたら多いです。
そして、夕暮れ時になるとどんどん集まって来て
テントを張りキャンプが始まっていました。

少し下って(5キロくらい)串本町に行けば、
食材も飲み物もあるので、自分も買い出しして、
翌日の日の出に備えることにしたのですが、これがガンでした。

とにかく虫が多い(特に噛む虫)。
若干気温が高いから窓明けるとブンブンと入ってくるし・・・。
虫除け持ってくるべきだったと後悔したけど後の祭り。

夜トイレに行ったら、タヌキ(?)たちが数頭でキャンプのごちそうにありつこうと
取り巻いていました。おそるべしネイチャーパーク潮岬です。

結局あまり寝れずに朝を迎え、逆に寝過ごして朝日が見れない・・・
という状況が無かったことは幸いでしたが。

バイカーたちはどうやってこの難をやり過ごしたんだろう...。

●3日目

ということで、虫達と大格闘の末迎えた朝日!

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奇麗だ。神々しい。ちょい感動...涙が。

予め買っていたパンとコーヒーで朝日を眺めながら朝食。
バイカー達も朝日を拝んでました。

しばし余韻に浸って、いよいよ本丸伊勢神宮へ向かい登ります。

途中、昨日は夕陽に間に合わせるため見れなかった橋杭岩で小休止。
朝日に照らされる橋杭岩は何とも言えない美しさ。
BRYCEみたい(笑)。

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そのまま遡上(?)を続け、那智勝浦でお目当ての中の島温泉へ。
那智勝浦港から送迎船に乗って、入り江に浮かぶ小島へ渡ります。

こ・こ・が・最・高!

ホテル自体は、いたってシンプル(失礼!)な外観と内観ですが、
お風呂は本当に最高です。露天と内湯がありますが断然露天です。

硫黄の香りする塩化物泉で少し白い濁り湯です。

目の前に湾の海が広がり、漁船がポンポンと目の前を通過して行きます。
湯船のすぐ下は波打ち際で、お風呂にもフナムシがちょろちょろと。
だけど、すごく綺麗に掃除がしてあって、荒れた感じは微塵もありませんでした。
泊まりで来たいなぁと思わせる景観です。

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湯が湧き出す所から徐々に熱い湯→普通の湯→温い湯と湯船が仕切られて、
温い湯が好きな僕は波打ち際に一番近い湯船に浸かって、朝の海をみながらうたた湯です。

また送迎船に乗って港に着くと何やら市場でイベント開催中でした。
これは行くしか無い!ということで覗いてみると、那智勝浦は生鮮マグロの漁獲高が日本一だそうで、マグロ祭り(?)をやっていました。
奥では、マグロのカマを網で焼いているコーナーがあり、もちろん食べます。

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網の隣では、箱詰めされたマグロがポンと置いてあって、店の人が、
「これが築地に行くと100万の値がつくんだよ!」と言ってました。

そして、お目当てのカマ焼き!
なんと400円という破格で、お吸物もサービスしてくれました。

隣のおっちゃんは、カマ食べながら朝からすでにビール飲んでます。

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うらやましい。

人はそれほど多くはなかったけど、
お客も市場の皆さんも生き生きとしていて、純粋で、今までいた文化圏とは違う人間社会「本来」の在り方に出会った気がしました。

カマ焼きの方はというと、それは採れ立てのマグロのカマを炭火で焼いてるんだもん、美味しくない訳が無いですよね!

あー、ビール飲みたい。

と心から思いました。





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後ろ髪を引かれつつ、那智勝浦を後に。。

お腹も身体も満足したので、次は那智大社へ。
熊の三大大社の2つ目です。
台風の被害が最も大きかった地域のひとつです。
那智の大滝のニュースは連日のようにテレビで見ていましたし。

そして那智の大滝へ到着。

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滝壺に広がる大木や岩は、台風で崩れてしまったもの。
正面の優雅な滝の流れからは想像もしない滝壺の様相に言葉が詰まります。

那智大社も工事をしているところが所々あって、
まだまだ復旧への道のりは掛かりそうな印象でした。

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那智大社 三重塔。
那智の大滝をバックに。

それにしても、階段キツい...運動不足な自分です。

そして、次は新宮にある、熊野三大大社 速玉神社へ。
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第一印象は、大きな町中にあることもあり「観光地」という印象でした。
深紅に塗られた壁や柱はとても綺麗で、ついさっき建造されたような印象です。
それに、BGMに流れる車の行き交う音やなんとなく感じる街の空気。

熊野三大大社を参じまして、再び遡上を再開。

熊野〜尾鷲〜紀伊長嶋を経た頃には、日も暮れ始めました。
本丸の伊勢市まで30キロ前くらいの道の駅 おおだいにて3日目終了。

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この道の駅は、それこそ街のど真ん中 役場の隣にあって、
でっかいスーパーもあるし、コンビニもあるし、食べ所もあるしで
超便利なスポットです。

夕ご飯も食べておやすみなさい。


●4日目

やはり日の出前に目覚めてしまった。
コンビニに寄っていざ伊勢市へ。。

そういえば、紀伊半島でのコンビニは9割以上がサークルKでした。
たまにファミリーマート、まれにローソン・・・セブンイレブンには出会えず。
Twitterで情報もらったのですが、セブンイレブンなど他のコンビニチェーンの参入が出遅れたためほとんどサークルKだそうです。確かに、ほとんどサークルKでした。

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途中、玉城町で日の出を迎えました。

そして朝7時くらいには伊勢神宮内宮へ到着。

早朝という事もあって、本当に神々しい。
背筋が伸びる感触を直に感じながら宇治橋より内宮さんへ。

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後になって知りましたが、僕たちは「伊勢神宮」と呼びますが、
こちらでは「神宮さん」なんだそうです。
明治神宮は明治に作られたからそう呼ばれるそうで、
ここは全ての「神宮」の始まりなので「神宮さん」と呼ぶそうです。
そして、内宮・外宮は、「内宮さん」「外宮さん」と呼びます。

日本の信仰の発祥地です。

訪れた時は、タイミングよく神馬(しんめ)見参の刻で、
貴重な瞬間に立ち合えました。

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内宮さんの中は、大樹に囲まれた砂利道を進みます。
その中に、様々な別宮・摂社・末社・所管社があり、
あるべき所に静かに鎮座していました。

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大樹の葉間から地面に届く日の光に、なぜか心を見透かされているような気分になる、俗な自分です。

本当に神々しいところでした。

この日の夜、御飯何処のマスターから聞いた話。
内宮さんで使われた樹齢何百年という大樹の柱や壁板は、
古くなっていたんだ部分を削り、伊勢やその他の神社やお寺の鳥居や
壁板にどんどん降りて行くとのこと。
そうやって、後世何十年も、身は細くなりながらも受け継がれて行く。
これは素晴らしいことだと思いました。

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帰りは、おはらい町、おかげ横町を堪能。ここで初めて「伊勢うどん」を食べました。

ほわほわしてコシがない・・・うどんというとコシがあるもんと思っていた観念ががらっと変わります。

汁は少なく、浸かるというよりかけるという感じで、甘辛く濃いです。

これもおいしい。







続いて、少し離れた所にある外宮さんへ移ります。
回りには普通にビルがあり、学校があり、公園がある伊勢市です。

・・・続きは次へ。

2011.10.8〜10.13:伊勢志摩〜潮岬のドライブ PART 1

前日、岩本町での仕事が完了し、終電間際に帰宅。
それから、ちゃちゃっと準備をして翌朝7時頃に出発。

●1日目

秦野中井で東名に乗ると気持ちも高揚してきた&デルタ号も調子に乗って来た。

最初の経由地は弁天島です。お昼には着きました。
浜名湖と太平洋との玄関口で、弁天島公園から1号バイパスの高架と鳥居の景色は最高!

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そのまま伊良湖岬へ。
目的は伊勢湾フェリーで鳥羽に渡ることです。

伊良湖岬に着いたのは15:00頃だから、浜松から2〜3時間かな。
途中、初代ロードスターに乗った、埼玉から弾丸ドライブに来たカップルに
「写真とってもいいすか〜」
「いいっすよ〜」
「かっこいいっすね〜、ノーマルですか?」
「ノーマルです〜、手を入れる前に現状復帰です:笑、
 ロードスターもかっこいいじゃないすか〜」
とお話。

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伊良湖岬から渥美半島浜松方面を見ます。
結構山があるのが意外。イメージでは平坦な半島で水平線が広がると思ってました。

そして、いよいよフェリーに乗船。車底が擦りそう...。
クルーの人にも「低いねー」と言われ。「すいません」と答えるいつもの光景。

16:30 鳥羽に向けて出航!(昼飯食べてない・・・)

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フェリー乗船!気持ちいいー!
完全に冷静さを失って写真ぱしゃぱしゃ。
360度見渡す限り海という景色に生まれて初めて出会いました。

残念なのは、甲板に上がれるのはフェリー後部のみなことですね。
過ぎ去る景色しか見れない・・・。

この時間なら鳥羽に着く前に夕陽が拝めるかも・・・と期待します。
そして、鳥羽港へ着く直前、洋上で拝めた夕陽です。

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水面に夕陽が反射するとすごいキレイ。

鳥羽港に到着!
人生初鳥羽!未踏の地に着いた!

それにしても腹減った。
ということで、メモっておいた黒潮ダイニングさんへ直行しました。
すでに18時を回ってますし...。

ここがすごったです。
海鮮丼を頼んだら、板さんが目の前で、活きたエビをポンと乗せて渡してくれた。
これで1,980円はなかなか無いですよね!!うまい!
これまで食べた海鮮丼の中でも印象に残るランキング上位確定です。

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お腹も満足。今度は身体と心を満足したいので、紀伊半島初温泉に。
ここもメモっておいた、慶泉さんへ。
※暗くて写真はダメだった。

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石と木の純和風(ななかにもちょっと派手)なお風呂は露天と内湯。
丁度、泊まり客が夕食時だったのか、ほとんど貸し切り状態でした。
塩っぱい塩化物泉。初日にして、サイコーのお風呂でした。

時すでに21時。

とりあえず、道の駅伊勢志摩へ。
夜を明かす車で結構一杯な道の駅伊勢志摩。おやすみなさい。


●2日目(前半)

朝4時には目が覚めてしまって、そのまま潮岬 本州最南端を目指す!
ヤバいガソリン無い・・・。尾鷲までの峠道で止まったらどうしよう・・・
なんて考えつつ尾鷲市に到着。無事スタンドも見つかりました。
まだ朝6時頃。紀伊半島は昭和シェルが多い?!...のでしょうか。

熊野古道の要所であった尾鷲。
尾鷲神社でお参り。朝から参拝者がぽつぽつとお参りしてました。
ひときわ大きい神木 楠の木に礼。本殿に礼。鳥居に礼。

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そのまま熊野市へ移動を決意。

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途中、道の駅でさんま寿司(こちらでは名産品だそうです)を食べられた。

酢〆されたさんまを食べるの初めてです。

おいしい。

同じ名産で「めはり寿司」というものもありました。高菜漬けの葉でご飯をくるんだ、、お稲荷さんみたいなお寿司もありましたが、結局食べなかった...。





そして、熊野市 鬼ケ城の断崖絶壁奇岩群を見に。
想像越える岩とスケール、そして岩のゴツゴツとした感触、、、

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ありえない角度です!
残念ながら、台風の影響で鬼ケ城をぐるっと廻れる断崖の小道が
波にもってかれたらしく、途中までしか見れませんでしたが「自然の力」を感じました。

やはり台風の影響は大きい。
これから南に下るにつれてどんどんその被害の大きさを
目の当たりにすることになりました。


鬼ケ城を後にして、いよいよ熊野本宮大社へ。
と、その前に丸山千枚田〜湯の口温泉を(個人的にはこっちもメインだったりします)。

▼丸山千枚田
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すばらしい里山です。
虫の音、風、空気、そして人のいない具合が最高でした。
住民の方にお話を伺うと、こちらは棚田がメインで、
棚田の持ち主の方のほとんどは麓にお住まいらしく、
ここで生活している方は10軒もない感じでしたが、
なんともいえない静けさに心が洗われますね。

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訪れたタイミングが少し遅くて、すでに稲刈りが終わった後だったのですが、
この棚田一面に稲穂が実ってるシーンを想像するとため息がでます。

丸山千枚田を後に、入鹿温泉 ホテル瀞流荘さんで2回目の風呂へ。
源泉へはトロッコ列車に乗ってさらに登るとあるそうです。


次に続く。


瀬戸内海国際芸術祭を観に行く(後編)

前編から結構経ってしまいましたが(忘れてしまう前に)後編です。

翌日は、直島から豊島(てしま)へ。

島のサイズが大きくなったためか、いわゆる「良き田舎の風景」で、文明(?)はこれまで回った島から群を抜いていた。。
個人的には、もっと「島っぽい」のをイメージしてました。
それでも周囲18kmと、ちょっと頑張れば一周できちゃうくらいの大きさです。

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目が錯覚を起こしそうなカフェでエネルギー補給して、いざ(なぜか)自転車で出動!
豊島では、心臓音のアーカイブが絶対見てみたい、感じてみたい、聴いてみたい。

都会生活の自分にとっては、キツい・・・何処までも続く上り坂が・・・。

数々の坂を走破してようやくボルタンスキー!!
砂浜がすぐそばに建つ。こじんまりとした外観は、一瞬「あれっ?」っと思ってしまった。
黒い壁は建築の世界では、なんとかっていう技巧らしいです(すいません、忘れました)。
エントランスを抜けるとそこは無彩色の屋内。無菌室みたいな様相。
不安感を煽るような作りに汗も吹き飛ぶ。

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受付を済ませると、いよいよ心臓音のアーカイブルームへ。
前回の妻有とテーマは同じですが、妻有のときのような鳥肌が立つ恐怖感はなかったけど、
やっぱり電球一個の暗闇で響く「生の心臓音」には身体の芯に響きます。

心も涼しくなったので、さぁ帰路へ。あの坂を登って...。

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・・・結局、滞在時間のほとんどを、サイクリングと心臓音のアーカイブで費やしてしまいました。

それも芸術祭とポジティブシンキング。


野原を駆け回っていた頃なんとなくどこか見た事のある風景が広がる・・・。
新鮮味はないのだけど、どことなく落ち着く感じ。。
レンタサイクルのガソリンスタンドのおじちゃんが、最高です!

豊島は、サイクリング時間が多くなっちゃってほとんど回れなかった。
次回くる時は豊島をゆっくり回ってみたいです。

そして、直島へ戻り最終日へ。

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翌日は、直島をちょっと見てすぐに帰路へ。
船を待つ間、港で小豆島のオリーブサイダーをぐいっと。オリーブ・・・なんだよね。

さっぱりしていて普通においしい。

あまり「オリーブ!!」とい感じはしなかったけど、
これはきっと、旅の疲れで脳みそも味覚もとろけていたんだと思う。

高松へ渡り、ひたすら高速を突っ走る。
11時ぐらいに名古屋に到着。みなさんもう限界。。

名古屋ステイを決めて、夜の街へ。
疲れているのにビールは進む。芸術祭の話に花を咲かせて爆睡・・・。


翌日は、用事があり僕だけ先に離脱。新幹線で帰って来ました。
名古屋から1時間。さすが新幹線。早いですね。あっという間。
芸術祭を振り返るヒマもなく・・・。

また来年。どっかの芸術祭に行きたいです。


瀬戸内海国際芸術祭を観に行く(前編)

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瀬戸内海の島々で開催されている瀬戸内海国際芸術祭2010を観に行きました。

前日の夜に仕事を終えたら即移動開始でサービスエリアで全員集合。
行ける所までひたすら高速を突っ走ります。

夜10時頃、名古屋の先の小牧まで移動して高速ICそばの小牧温泉で一泊。
この温泉、景観は普通の建物なのですが、風呂場がなんかピラミッドの中みたいです。
エジプトの壁画と像に囲まれた吹き抜けのだだっ広い浴室には、
金の風呂や南極風呂(サウナの逆バージョン)があって、変わり種満載。しかも派手派手。
それでいて露天風呂や檜風呂は「和」で、テーマがちゃんぽんです(笑)。
それだけでつかみはOK・・・のような面白いお風呂でした。

翌朝すぐに移動開始で、淡路島〜鳴門〜高松と移動して夕方に宿へ到着。ふぅ。

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高松の街で到着飲み会、繁華街がとってもいい感じ。そういえば、街の雰囲気が昔行った甲府になんとなく似ていた気がします。

たらふく飲んで食って・・・あくる朝は早いのに、みんな無謀な飲みっぷりでした。

そして翌朝高松港へ。
駅前の味庄さんで本場のさぬきうどんを朝飯代わりにいただきました。高松港で小豆島の露店が出てて、おにぎりのサービスがありました。素朴な青年だったなぁ。きっと島の方々もこんな雰囲気なんだろうなぁと想像。
フェーリーで、女木島経由で男木島へ。

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男木島到着!
まさに、離島の鄙びた港町!ステキです。
おじいちゃん、おばあちゃんのしわくちゃの笑顔が溜まらなくいいです!
「こんにちわ〜」と挨拶をかわす街角。

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インフォメーションセンターの近代的な建造物と、長い時間の経過を実感として感じる島の集落。その新旧融合が違和感無く感じたのは、島の人々と、そこを訪れる人々、その間に都会にありがちな排他的な(根底には臆病な)印象を感じなかったからでしょうか...?

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作品は、ほんわかする様な物から、長い人間社会(特に文明が発達した現代)の「生」「死」の明暗を生々しく描いた物まで幅が広かったです。

男木島を後に、直島へ。

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直島は結構発展しています。第一印象です。
それでいて島の雰囲気もなくなっていなくていい感じ。

フェリー乗り場の道の駅もデザイナーズ仕様で、近代的で美しい。
そして周りに広がる瀬戸内の海。突堤に赤カボチャ発見!

まさに楽園。

宿に荷物を下ろした後、早速個人的には最大の目的地「I♥湯」へ。
混んでる〜。建物の周りも人で一杯。外人さんが写生していました。

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昭和ロマンとモダンの合わさった浴室は、見るとこ満載でおもしろい!
休憩所の椅子や洗い場の蛇口、湯船の底と細かいところまで徹底してアート。

お湯はいたって普通だけど、目をちょっと動かせば新たな発見がある...。
そんなおもちゃ箱のような細かい芸に脱帽です。
そして全てがちょっと昭和的にエロい(笑)。

宮浦港をぶらついて宿のある本村港へ。

途中、畑仕事のおじいちゃんや、買い物帰りのおばあちゃん、
そして芸術祭を見に来た人と、ご挨拶しっぱなし。
これはとても気持ちいい!

本村港にあるアートでは、石橋/空の庭/ザ・フォールズがよかったなぁ。
ここは、のんびり床に座ってお茶でも飲みながら鑑賞したいのに、座っちゃダメらしい...逆にもったいない。心を落ち着けないと美術館のように「キレイだね」で終わってしまって、
もっとその奥にある「伝えたい事」「感じれる事」が伝わらない様な気が...。

翌日は、おそらく最大の鑑賞ポイントだと思われる地中美術館へ。
建物も周りに生えている植物もすべてがコントロールされた「自然」。「超自然」。
鑑賞する人の流れ・姿勢までコントロールすることで、この場所自体をアートにしたかったんだと思う。写真NG。少人数での鑑賞。待合室も作品。

展示している作品は3つと少ないんだけど、あのモネはすごい!
緻密に計算された光と影のコントラストがとても印象深いです。

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南寺は、「人間の目」の能力に驚異を感じた作品。暗闇に入った瞬間は、ほんとに何も見えない手探りの移動だったのに、暗闇に慣れると、そこにある物体の存在が分かるし、光の存在も分かって歩く事もできる。体感しなければ分からない作品ですね。。

でも、個人的には、地中美術館も南寺も、イチから新たに作った物で、
「直島ならでは...」という感じはしなかったです。
これが西表島にあっても北海道にあってもきっと美しいんだろうね。

「直島」の存在がないと成り立たない作品と、必ずしもそうではない作品と、
真逆の作品が混在する事が意識の偏りがなくて面白いのかもしれないなぁ。

下は、上から「護王神社」、「角屋」、「直島の路地(個人的にアート)」。

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その夜は、宿で大バーベキュー大会!!
島の食材を島で食べる・・・すばらしい。

もう、何がなんだか分からないまま勢いだけではじけました。

そして就寝・・・ぐっすり。

黒部ダム〜糸魚川〜田貫湖

シルバーウィーク兼夏休みです。

今年初の連休となり、旅に出ます。
目的地は絶対訪れてみたかった黒部ダム。あとはもう成り行きです。

●一日目
前日の夜に出発して、相模湖から中央道をひた走る。連休前夜だからか車はまばら。

さすがに疲れて、豊科一歩手前の梓川SAでギブアップです。車中泊。
同じようにSAステイ組が結構多かったなぁ...。確かに高速降りて道ばたで一晩明かすより、トイレもあるし食べ物・飲み物に困らないSAはお得だよね。宿泊代もかからないですし。

まさか朝一の黒部ダム狙い...?!


●二日目
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寒さで夜も明けきる前に目が覚めてしまい、
そのまま初日にして最大の目的地、黒部ダムへ。

黒部ダム。

僕は、信濃大町からトロリーバスを乗り継ぐルートを選択しました。

朝7時前なのに、トロリーバス始発の扇沢駅へ登る道は大渋滞です。
やはり梓川SAステイ組はライバルだったのかもと淡い確信が芽生えます。

それもあるだろうけど、道を進むにつれて路肩にちらほら車が。
あきらかに「一晩ここで泊まりました」的な人たちがたくさんいたので、
前夜からすでに待っていたらしいです。

バス始発前に着いたのに、扇沢駅はトロリーバスを待つ人たちでごったがえしてました。
朝一で並んだのに、結局乗れたのは3本目のバスでした。

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このトロリーバスのトンネルは、ダム建設で実際に資材運搬に使われた大町トンネルです。
映画やドラマでもこのトンネン貫通を題材にしたものが多いことからも分かるように、壮絶な人間と地球のドラマが刻まれたトンネル。

トンネル内では、ドラマの最大の山場だった大破砕帯部分も分かり易く案内してくれた。

パンタグラフのあるバス...結構新鮮ですね。


トンネルを抜けていざ黒部ダムに到着。

圧巻〜!!!
スケールがすごすぎて、「お〜」とか「すげ〜」とか、そんな言葉しか出ないです。

人間がこれを作り上げた事実に圧倒されてしまいました。

大町トンネルについては、施設内に貫通までのドキュメンタリーVTRや、模型、実際の掘削機など、黒部ダムが出来上がるまでの物語が紹介されていて、読み物としてもとてもよかったです。

最後にこのダム建設で命を失った人の慰霊碑に手を合わせました。
慰霊碑のモニュメントには「尊きみはしらに捧ぐ」と書かれていて、「事故にあった被害者、犠牲者」ではなく「みはしら」という表現にぐっときた。

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お昼は、美麻にある、そば処美郷さんへ。
ここ、すごく好みです。
This is そば!という感じ。

そば湯もすごく濃くて、惜しげもなく出してくれます。残ったそば湯は畑に戻しているそうです。余ってたそば湯をペットボトルでもらってきちゃった。焼酎で割るとおいしいそうです(店員さん談)。



■立ち寄り湯
<大町温泉郷 薬師の湯>
旧館がまだ営業前で新館へ浸かりました。無味無臭。
新館は循環なこともあって温泉色が薄いのかも・・・。
露天風呂からは北アルプスの山々が一望できます。のどかな温泉。

<白馬乗鞍 若栗温泉>
宿の温泉。昔、148号線は日本縦断線として、昔から「塩の道」と呼ばれていたそうです。
塩の道温泉のひとつ。褐色の湯は「塩の道」の名の通りちょっと塩っぱい塩化物泉。

148号線を登り、日本海へ。本州縦断完了!

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糸魚川から、宇奈月温泉へ・・・と、またしても疲れてギブアップ。
宿も連休でことごとく満室だったので、道の駅うなづきで車中泊。
ここで、道の駅巡りをしているライダーMさんと知り合い、
一緒に道の駅内のレストランで飯&酒。
北陸三県の道の駅のスタンプラリーをしているとのこと。
仕事の合間を見つけては旅に出てるという生来の旅好きさんでした。
いろいろな道の駅の話で盛り上がってそのまま就寝。


●三日目
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宇奈月温泉をぐるりと回って、また糸魚川へ。
お腹もすいたので、地元の人に朝っぱらから魚が食べられるところを教わり、能生マリンドリームへ。

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確かに、朝から魚が食べられたんだけど・・・なぜかどの店もカニオンリー(笑)。

朝カニはちょっと重かったので、イカ焼き&ツブ貝焼きを食べて、折り返して148号へ。

それにしても、148号線のドライブは気持ちいいですね!北アルプスの山々、広がる田んぼ、古くからある民家郡、自然なままの渓流、そして道を行くおばあちゃん。少々混んでも全然ヘーキな楽しい道です。




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お昼は、SAで買った観光案内から、信州サーモン浸け丼を食べに美里さんへ。
お店は148号線と平行に走る、一本北アルプス側へ入った道をいくんだけど、
道中の看板に農業用車両優先のような文言が書いてあった。
神奈川や茨城では見かけた事がないです。

お目当ての信州サーモン浸け丼。
個人的には、ちょっと小振りだったけど十分美味しかった。

お昼終了後、翌日は田貫湖で待ち合わせをしているので、
ひたすら中央道を駆け抜け、とりあえず甲府まで戻ってきた。
さすがに布団に寝たいので、宿を片っ端からあたって、ラスト一室を確保できました。
甲府駅から徒歩10分くらいのホテル。道挟んで隣は飲屋街ともあって、格好のロケーション!生ビール飲みたい...と思うわけです。

その夜は、甲府で酒&飯。3日目にしてゆっくり晩飯食べられた。

■立ち寄り湯
<塩の道温泉 倉下の湯>
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過去に来た事があるような・・・デジャブに見舞われた。

塩の道温泉の元湯で茶褐色の湯。露天から眺める山々の景観はスバラシイ。ここでものんびりと風呂タイム。

ロッカーが有料なのがちょっと不満。



●四日目
甲府から358号で待ち合わせの田貫湖へ。
精進湖を横目に見ながら本栖湖を通過して、青木ヶ原樹海へ。
一昔前までは、すごいゴミだらけだったらしい。
けど、話題の「富士山クリーンアップツアー」の効果なのかスゴくきれいでした。
世界遺産に登録を目指してるんですよね。

果てしなく続く樹海ドライブは気持ちいいし楽しかった。
陽は出てるけど風は結構涼しい...というか寒いくらいでした。

樹海を抜けると、果てしなく草原が広がる朝霧高原が目の前に広がり、道の駅を過ぎたあたりにある待ち合わせ場所のまかいの牧場に集合。農場レストランでご飯。
地元の野菜をつかったバイキングは、すっげーうまい!牛乳濃ゆい!食べ過ぎた!
といつものパターンで撃沈ですが。

そして、田貫湖の冨士休暇村で一泊。この宿は茶湯。
ここでもバイキングでした。またしても食べ過ぎた。
子供の頃からバイキング(正確にはビッフェ)に目がありません。


●五日目
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朝から近くの白糸の滝を見学。

最初は、よくある名前のようで、ちょろっとした滝かな(ごめんなさい!)と思ってたけど、名前に似合わず結構雄大。
隣に音止めの滝というのもあり、落差的にはこっちのほうがあるけど、
日本人的な情緒は白糸の滝の方かな。

お昼は沼津港まで移動して、丸天さんで寿司&魚料理をたらふく食べました。
すごい行列。でも食べてみて納得。たらふく食べて一人頭3000円いかなかった。
沼津港でもとても有名なお店だそうで、納得です。

ここからまた一人旅を続行。

御殿場まで登り御殿場温泉会館にて風呂。浴槽から見える富士山はあいにく雲の中。
1000キロ走破。一度自宅に戻り翌日は秩父へ。おやすみなさい。

■立ち寄り湯
<御殿場温泉会館>
お湯は普通。内湯がひとつとちょっと施設的にも寂しい気がしたけど、晴れたら冨士見風呂ができるらしい。今日はあいにく雲の中。


●六日目
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やっぱり自宅は落ち着くなぁ。と思いつつ、朝5時に秩父に向けて出発。
茅ヶ崎から129号〜16号〜299号と乗り継ぎいざ秩父へ。

早速、温泉。
満願の湯。

露天から渓流と滝が眺められる。自然に囲まれたのんびりした雰囲気は最高!

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お昼は、秩父駅近くのそば処立花さんへ。
ランチメニューの品数の多さに仰天。
これだけついて980円って・・・。

肝心のそばはというと、白馬と全然違う。
秩父そばは「コシ」がすごい!
うどんかと思うくらい。
地方によって、当たり前ですが味も食感も全然違う蕎麦がその土地の文化として根付いてますね。

さすがにお腹もいっぱいになったので、いざ秩父湖へ。

奥秩父から雁坂のみちへ入り、トンネルを抜け山梨へ。

山梨で、有名な立ち寄り湯と言ったらここ!(なのか分からないけど)。
ほったらかし温泉へ。6時頃には日が暮れて、甲府盆地の夜景を眺めながらのんびり入浴。

そして、御坂みちを通り富士吉田市へ。
思っていたよりしっかりした街だった。バイパス沿いには大型店舗のネオンが煌めいて、交通量も多い。人も多い。道の駅富士吉田にて車中泊。夜な夜な湧き水目当ての車が後を絶たなくてなかなか寝付けなかった。しかも寒い!10度以下です。半袖はキツいと後悔。

■立ち寄り湯
<秩父温泉 満願の湯>
渓流沿いに施設があって、露天に浸かりながら渓流のせせらぎ、滝の音、風の音など、リラックスできました。

<ほったらかし温泉>
山梨にきたらここに行く!露天から見下ろす甲府盆地、その先にある山々、そして富士山と抜群のロケーションです!


●七日目
富士吉田を後にして、道志道から宮ヶ瀬ダムへ。
宮ヶ瀬ダムの休憩所でTOYOTA2000GT、1957シボレーコルベット、ロータスエリーゼに出会いました。TOYOTA2000GTは、初めて走ってる姿を見ました...国産スーパーカーといったらこれですね。ここは車好きの集まる場所なのでしょうか?!

僕もしゃべりかけられてしまった。

開口一番、
「維持費高くないっすか?」と聞かれ。
「面白いくらいかかります」と、答えてしまいました。
「イタ車は壊れる」というレッテルが浸透している事を実感した瞬間。

いろんな車のオーナーさんとしゃべっていざ帰路へ。
家に帰って洗濯して爆睡です。

宿も取らず、成り行きの旅だったけど、まだまだこの季節なら車内泊OK。
というか割と好きです。今は道の駅という頼れる場所がそこかしこにあるから寝床を探して右往左往する必要もないし時間も自由なのがいいです。
同じ一人旅組と話をする機会あるし、 途中で飯と酒を買って夜空を見上げながら、
自然の音を聞きつつ一杯飲む。

最高です。

冬空に咲く一輪の花火 〜斑尾高原〜


冬と言えば、僕の中では温泉とスキーです。
今シーズンの最後に斑尾高原へ行きました。

毎年お世話になっているペンションさんに今年もお世話になりました。

斑尾高原は、雰囲気がすごく好きです。
蔵王や苗場、近くの野沢温泉に比べるとマイナーなスキー場なのでしょうが、
スキー場の雰囲気といい、かかる曲といい、ゲレンデガイドやパンフレットの
デザインといい、包み込むテイストがジャストフィットです。


土曜日は花火が揚がるんですよ!冬の夜空に咲く花火。
「まだらおサイコー!!!」と一斉に叫ぶと同時に花開きます。

夏の夜空に咲く花火を「暑いねー」といいながら、
内輪とビールを片手にお祭り状態の中で見るのもいいけど、
凍てつくような寒さの中、白い息をはきながら、
漆黒の闇と静寂の中で揚がる単発の花火もすごくいいです。

今年は無事に花火が見れました。満足です。

夜は、WBC韓国戦を見ながら部屋で応援です。
僕はあんまり明るくないので、ノリで応援でした。

乗鞍高原~平湯温泉~白川郷~飛騨高山の旅

お盆は仕事が忙しくて休みが取れず、いまさらながら夏休みです。
少し前まで入院してたデルタ君も戻って来ましたし、どこか旅へ。
行き先は昨年断念した乗鞍高原にしました。

目的は温泉と峠道ドライブとおいしい蕎麦と飛騨高山という街を感じに。


●9月4日
やった!ピーカン天気!相模湖ICから中央道に乗って諏訪SAにて小休止です。
記念すべき一回目の温泉は、サービスエリア内の諏訪湖ハイウェイ温泉。525円。無色無臭。
諏訪湖が一望できるロケーションはいいけど設備がちょっと汚い・・・。
一番売りの諏訪湖一望も、ガラスが汚れて曇ってますし、
窓の外はクモの巣はられ放題です。
とりあえず掃除しないと絶好のロケーションも台無しだと思います。

再び高速モード。松本ICで高速を下りて158号線へ。

上高地手前の沢渡温泉で2回目の風呂。500円。無色無臭。
月曜日だからかお客さんがいなくて貸切野天でした!
高台に建つ施設なので、風呂から梓川を見下ろせます。
諏訪と違ってお風呂も設備もきれいだし番頭のおばちゃんもいい感じです。


そして最初の宿泊地、乗鞍高原へ無事到着!


宿の温泉で3回目の風呂。硫黄の香りのする白濁湯。
気持ちいい~!求めていましたこんなお湯。

近くの白骨温泉も白濁湯だけど、宿の女将さん情報では泉質が違うらしいです。
あっちは石灰質。こっちは硫黄質だそうです。香りも当然違いますね。
(結果的には白骨温泉にはいけなかったので体験はできませんでした。)

それにしても星がよく見えます。天の川が普通に見れるなんて驚きです!
流れ星だって見えました!ちょっと感動ですよ、ここの夜空の満天の星。
星の隙間って実は全然ないことに気づきます。
そんな星達を見ながら露天風呂、最高以外なにものでもないです!

●9月5日

早朝にひと風呂あびて平湯温泉へ移動。
安房トンネルは以前走ったことがあったので今回は旧道へ。
道もちゃんと整備されていて走りやすかったです。峠越えるのに40分くらいでしょうか。
峠の頂きには茶屋があったんですね・・・放棄された建物が寂しそうだった。
トンネルができて役目を終えたんだね。
旧道はトンネルに比べると時間はかかるけどトンネルの通行料金は750円。
旧道に比べるとちょっと割高感があるかなと思います。
峠道ドライブもなかなかいいです。

平湯温泉に到着後、4回目の風呂。平湯温泉発祥の湯「神の湯」へ。500円。
硫黄泉・無色。山合いにひっそりと佇む露天風呂。虫の声、沢の音、源泉が湯船を打つ音を聞きながらの露天風呂。雰囲気最高!心からほっとするお湯でした。

一風呂あびた後は新穂高までドライブ。途中でネットで調べた「うな亭」に行きたかったんだけど残念ながら定休日。
ご飯を食べた後、平湯まで戻って「ひらゆの森」で5回目の風呂。500円。

13種類の湯船につかれる温泉テーマパークです。湯も白濁から無色、熱めからぬるめまで一通り揃ってて1日のんびりできる施設。
湯上りに飛騨牛乳飲んで休憩してたらついつい寝入ってしまいました。
でも気持ちいいですね。旅に出ると「ゆっくりしよう」といいつつ大体は時間に追われていることが多かったので贅沢な時間でした。

●9月6日

早朝に乗鞍を後にして飛騨神岡経由で白川郷へ。
途中の栃尾温泉「荒神の湯」で6回目の風呂。200円。
蒲田川のほとりにある露天風呂で、手前の蒲田川のせせらぎから遠景の焼岳まで一望できるロケーションは最高です。

そして飛騨神岡といえばぁ・・・カミオカンデ。
ニュートリノを観測するため地下1キロに埋設された施設だそうです。
街に入るとそこらじゅうにカミオカンデの看板発見。
地味な街に見えて実はハイテクタウン?!。

飛騨神岡からは360号線で白川郷へ。この峠道は安房峠の10倍きつかった。。。
対向車とすれ違えない程狭いヘアピンカーブが幾度も続いて緊張の連続。1時間ちょっとの峠越えで白川郷に到着。涼しいかなと思ったらエライ暑いっす。こんな山奥で異常な暑さ・・・地球温暖化の波がこんなところまで?!。

幾棟もの合掌造りの古民家が立ち並ぶ集落はまさに映画の舞台になりそうなあったかい雰囲気。それぞれの家屋も○○家となっていてちゃんと人が生活をしている所がすごいです。ここで食べた「乃むら 」の蕎麦は最高でした。
きのこの炊き込みご飯もおいしかった。

白川郷を後にして、7回目の温泉は荘川にある「桜香の湯」。
途中台風の影響で豪雨に見舞われタイミングの悪いことに露天風呂堪能中にピーク・・・土砂降りの中、意地で露天に居ました(笑)。

飛騨高山の古い町並みを歩きます。夜は念願の飛騨牛を食べるためお店へ。
というかここのお店が庶民派の僕にはちょっと高い...。


●9月7日

朝一で高山陣屋の朝市を覗いていざ日本三名湯の下呂温泉へ。
「白鷺の湯」で8回目の風呂。300円。高台に建つ洋風建築の公共入浴施設で、風呂から飛騨川と温泉街が見える。お湯は無味無臭。ちょっと熱い。
温泉街をぶらぶらして下呂温泉を後に。

高山へ戻る途中「臥龍温泉」という看板を発見。名前につられて9回目の風呂(さっき入ったばっかなのに)。少し硫黄臭。無色。1000円。普通のスーパー銭湯という感じかな。でも内湯は熱くて入れません。露天に浸かってるとまた雨が降ってきた・・・。

飛騨高山は夜となると人は少なくてとても静かです。ライトアップも控えめで幻想的。
いやぁ〜ほんとにきれいです。雪の季節も見てみたい。

●9月8日
夏休みドライブもラスト。
この日は長野に住んでる友達のところへ厄介になることになりました。

前夜の台風9号の影響で安房峠が折れた枝や木でエラいことになっていた。
途中またいだはずの枝が車底に引っかかり、すごい音がしました。
ヒヤヒヤしながら走ったけど特に大丈夫みたい・・・さすが(元)ラリーカー。

途中の新丸子温郷の「霊泉寺温泉」で10回目の風呂。鄙びた昔からの温泉街。
といっても旅館が数件ある程度なので、とてもこじんまりとしていました。目当ての霊泉寺温泉は無味無臭。100円(安い・・・)。畳4畳程度の湯船が一つで、地元のおばあちゃんおじいちゃんが入りにくる感じです。


●9月9日〜10日
友人邸にて飲んで食べて結局2晩やっかいになりいざ帰路へ。

全行程は1200キロ。入った温泉10カ所でした。

止まらずによく走ったぞ、デルタ号。