三方よしだよね?

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古い街並みを歩く。

近江八幡へ。

昔、伊勢商人、大阪商人と肩を並べて語られる近江商人発祥の街です。
一回聞けばすぐに分かる企業で、近江商人の流れを汲むところが数多くあるそうです。

近江商人が往来した街は駅から15分くらい歩いた八幡堀という、
豊臣氏が築いた水路を中心に、当時の面影を残す建物が点在してます。
町名も面白くて、当時の職種の集落が伺えます。
鍛治屋町、博労町、為心町、魚屋町、東畳屋町、鉄砲町...。

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八幡堀。
今のような綺麗な姿になるまでは荒れに荒れて手がつけられない状態だったようです。
地元の有志が市民に辛抱強く語りかけ、今の趣のある状態になったようです。

その時の投げかけが、
「死に甲斐のある場所」にしよう。
だそうです。

生き甲斐のある場所、働き甲斐のある場所はいくつもあるかもしれないけど、
人にとって「死に場所」はひとつ。
その場所...つまり近江八幡を「死に甲斐のある場所」にしようという言葉。

ぐっとつかまれる。
そんな風に思える場所があることはすごく幸せなんだろうなぁ。
そんな事を考えながら「近江商人」ゆかりの街を歩く。

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「三方よし」

近江商人の商いの思想。
三方とは、「売り手よし、買い手よし、世間よし。」との意味らしい。

気持ちよく利益を得ること。
対価に見合うものを全力で提供すること。
この商売が必ずや社会のためになると信じきれること。

単純に当たり前だけど良い言葉。良い思想。

忘れてないですか??

と問われているみたい。


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